Think Bee!の総合カタログ「Bee! Collection vol.22」 2019年4月号より、会長（河合 史郎）の連載記事をアーカイブしたものです。

グスタフ・クリムトに魅せられて！

オーストリアの偉大な画家グスタフ・クリムトの華やかな装飾性に魅せられ、イタリア・テキスノヴァ社のゴブラン織で表現した事から始まりました。生地に金糸を織り込む事が出来なかった時代に、テキスノヴァ社では様々な金糸を織り込み、修正テストを繰り返し、細部表現に3年の月日を要しました。

クリムトが絵画に日本の金色を取り込んだように、ドラマティックで当時タブーだった金色を、テキスノヴァ社のゴブラン織に金糸を織り込むのに多くの抵抗があった中、1998年の完成となりました。シンクビー！のクリムトシリーズは、20年の長きに渡るロングセラー作品へと登りつめます。

このたび、朝日新聞社主催で東京都美術館、豊田市美術館にて開催される「クリムト展」とのタイアップ企画が舞い込み、様々なクリムト絵画をモチーフとした、過去のテキスノヴァ社のクリムトデザインの企画再考がスタートしました。
シンクビー！ファンの方にグスタフ・クリムトを知って欲しい！想いは尽きることなく作品に表現されていきます。