Think Bee! NARRATIVE

1980年 ~ 「Think Bee! 展示会」のスタート

2023.09.06
歴史

Think Bee!の総合カタログ「Bee! Collection vol.8」 2014年9月号より、会長(河合 史郎)の連載記事をアーカイブしたものです。

1980年代。
Think Bee! にとって新時代を開くきっかけは「Think Bee! 展示会」のスタートといえます。

当時 Think Bee!にとっての販売先は全国の卸問屋が中心で、作品を両手のカバン一杯に、全国各地を巡回奔走する日々。問屋さんの要望を聞きながら繰り返し手直しを入れ、納得された作品のみをお買い上げいただくのがThink Bee!の販売方法でした。「いつの日かThink Bee!の作品をThink Bee!の直営店で販売したい!」という想いは募るものの、その壁は厚く、情報の閉ざされた時代にあっては表現する場所さえありませんでした。

こうした想いはやがて「展示会」という発想を現実へと導いていきます。展示会はThink Bee!の歴史の中でも大きな躍進のきっかけとなりました。良い作品を生み出したい!という切実な思いと、作品は評価されるだろうかという不安が交錯する中、スタッフ総出でとにかく展示会を成功させよう!という目標を掲げて迎えた展示会当日。結果は予想をはるかに超える多くの来場者にお越しいただき、お客様から大きな評価をいただいたことが自信に繋がりました。

展示会に集まった問屋さんからのご意見・ご質問・ご要望・ご提案一つ一つが私達の心の宝となり、作品開発の大きなヒントとなり、現在のThink Bee!の基礎となったのです。自分たちが主体の展示会を通じた販売方法に踏み切ったことは、 Think Bee!の顧客へ直接働きかける販売の原動力に変化していきます。世の中はバブル全盛期でしたが、 Think Bee!はまだまだ彷徨っていた時代でした。