Think Bee! NARRATIVE

1898年 ~ Think Bee!(はちや)は鹿児島で創業。

2023.09.06
歴史

Think Bee!の総合カタログ「Bee! Collection vol.2」 2012年9月号より、会長(河合 史郎)の連載記事をアーカイブしたものです。

Think Bee!(はちや)は鹿児島で創業。

私の祖父である初代河合梅次郎は、岡山県玉野市の出身でした。岡山の地場産業である綿布・足袋の販売を手始めに、九州地区(鹿児島)を基盤に行商販売を行い、福助・旭・日本足袋の販売代理店として南九州を中心に販売網を広げました。その後は自社でも足袋の製造販売を手掛けるようになりました。明治31年(1898年)、鹿児島・天文館いづろ通り(現・マルヤガーデンズ)呉服町にて、屋号を「はちや」として創業いたしました。100年以上の歳月が経ち、創業の地(現・マルヤガーデンズ)にThink Bee!のショップがオープンしました。とても不思議な縁を感じています。

はちや二代目河合正二が大阪に進出。

はちや二代目河合正二は第二次大戦の後、昭和26年(1951年)大阪進出を決断。足袋から呉服小間物業に業種を変え、現在の本社の一部である25坪の町工場から再出発しました。この鹿児島から大阪への進出が、現在Think Bee! の大さなターニングポイントになったのは間違いあリません。戦後復興の時代にはさまさまな作品が開発されました。当時4歳の私は布地の中で育ちました。

希望の光感じられるThink Bee! 黎明期。

当時は朝から晩まで作業に明け暮れてはいましたが、辛さではなく、むしろ将来の希望の光が感じられるThink Bee! の黎明期でした。時は流れ、東京タワー竣工、1959年(昭和 34年)皇太子ご成婚を機に、日本は一気に高度経済成長時代に突人。その頃、はちやでは呉服用のバッグの開発を始めました。1961年(昭和36年)株式会社はちや設立。未だ新幹線の無い時代です。黒煙を吐く夜行列車で日本全国の布地産地に向かい、資材開発をしていました。その社員の姿は、現在のThink Bee! 企画デサイン室スタッフの動きと何ら変わりません。「常に創意工夫をこらすべし」との二代目の教えは、いまも連綿と続いています。当社の社是「継承・良質・進化」が確立したのもこの時代です。